関西と関東の通夜・葬儀の違い

がんの治療法も違いがあるように葬儀・葬式のしきたりは、地方や宗派によって違いがあります。しかし、自宅や寺院での葬儀が減少し、葬儀会館での葬儀が増えるに従って、次第に地方色が消え、同一化が進んで来ました。

それでも関西と関東の通夜・葬儀では今も違いがあります。その一つが、通夜での食事です。関東では通夜振舞と言って参列者に食事を振舞うのが一般的ですが、関西では通夜式が終わった後に食事は遺族・親族だけで摂るのが普通で、余程親しい方以外には食事を勧める事はありません。

また最近、関西では故人の遺志によりとして、香典を受け取らない葬儀が急速に拡大しています。香典を頂くと、香典返しが大変ですし、双方ともにない方がメリットがあると言う関西人の合理的な考え方によるものかもしれません。

しかし関東ではこうした新たな風習は広がっていません。これは、考え方の相違と共に、通夜振舞の有無が影響しているのかも知れません。

都会でもこうした違いはあり、葬儀会館での葬儀・葬式が増えて画一化しつつありますが、まだまだ地方に特有の習慣が残っている事もあり、地方の葬儀に参列される際には事前に予備知識を持ち参列される方が良いと言えるでしょう。