関東と関西では葬儀後の拾骨も違います

昨年、父と義母が続けて亡くなりました。父は関東、義母は関西でしたが、同じ日本の中の話です。お葬式もそれなりの違いだけでしたが、気になったのは大阪で行った火葬後の拾骨でした。
関東の父の場合は、骨あげという拾骨は、火葬が済んだ後に二人一組で一つの骨を竹橋に一緒にはさんで、用意された骨壷に入れていきます。一通り大きな骨の拾骨が終わったら、小さな骨と灰は係の方がほうきで丁寧に集めて、一緒に骨壷にいれてくれました。最後も「ご確認下さい」と言われ、私達遺族も塵ひとつ残っていないテーブルを見て、納得したのです。
義母の場合も何の疑問も持たず、同じと思っていました。ただ骨壷が父の時よりも随分と小さかったので「?」と思いましたが・・・
大きな骨を取り終えると「では、これで」ということで拾骨は終わってしまったのです。テーブルには灰はもちろん、小さな義母の骨が残っています。係の人に促されて部屋を出ましたが、私の中では違和感が残りました。
もちろんショックだったのは主人でしょう。「おふくろの残った骨、捨てられてしまうんだろうか」と一言、顔を暗くして言っていました。話によると、関西では産業廃棄物として処分されるとか。関東と関西の違いとは言え、言い様のない出来ごとだったのです。